さまーでいず

 私は北海道生まれ北海道育ち、十勝連峰のお膝元で育った。どこまでも広がる丘を歩き、吹き渡る風に揺られ、道端の木の下で本を広げていた日々も随分と昔の話だけど、それが今の私を作ったことだけは疑いようがない。

 

 今思えば、随分と牧歌的な生活をした子供のころだった。「なにもない田舎」とはよく言うけれど、”なにもない”ことこそが一番貴重でえがたいものなのだと今になって考えさせられる。

 

 北海道の、というかわが地元は本州の自然とはまた違った景観を持っていて、ずうっと続く道路と畑、その裾には開拓時代を偲ばせるような原野が広がる。


 この空の下でファンタジー小説を読んでいたら、夢見がちな少年になってしまうのも半ば仕方ないだろう。街から次の村、山までの道の中にいるようなものなんだから。

 

 夜には満点の星空が広がり、手を伸ばせば掴めそうなくらいに天の川が近づいてくる。当時の私から写真を撮るという頭が抜け落ちていたのが惜しいくらいに素晴らしい空だった。

 

 大学に進学して本州に居を移したが、帰省するたびに北海道の大自然に圧倒される。

 

 確かにそこで過ごした、見慣れた風景のはずだ。それでも、新しい出会いがあるもので。高く伸びた針葉樹の林。どこまでも続くジャガイモ畑。機械音とビル越しの四角い空では味わえない世界が、いつも私を待っている。

 

 真冬にこうして、自室でコーヒーを啜りながら思い出すのだ。私だけの夏の日々を。

 

 ......そんな北海道、道央。一度いかがですか。きっと、損はしないですよ。

あいさつ。

 どうもこんにちは、このたびサークル「銀の木茶房」の代表となりました、朽葉考です。とはいえ、別に何が変わるわけでもなく。とりあえず名義を作っただけって感じ。ひとまずは沖縄旅行の記録でも投稿して、以降はなんかのお知らせとか、創作したらたまに投稿しようかなって思ってます。

 

 さてと。昔の投稿から随分と経って、自分が何やってたのか忘れてる人、そもそも知らない人もいると思うので軽く自己紹介でもしましょう。

 

 朽葉考、「くちはこう」と読みます。前からの知り合いには「怖い人」とか「営業力のある悪魔」とか。もともと考察のためにつくった名義だったんですが、気付いたら一番長く運用している名義になり、だったら創作にも使うかってことで今にいたります。

 

 主にやるのは物書き。詩、随筆、旅行記なんかがメインです。北海道の大地に育てられ、どこまでも広がる青い空に魅せられて。風に乗って季節を巡り、街を、山を、川を歩いては思った事を綴る、そんな文章を繰るのが大好きですね。

 

 趣味は読書、散歩、ゲーム。読むのは雑多ですが、特に好きなのは「指輪物語」「図書館の魔女」「アモス・ダラゴン」とか。ファンタジー系がお気に入りです。ゲームでは、フロムゲーを中心にあとは東方やら、デュエルマスターズ、最近はMTGも。

 

 雑多に色々、なんでもやります。やったことを書き物に還元するのが好きなので、SNSじゃ思った事をつらつらと書きます。そんな自由きままな人間です。

 

 まぁ、これが再スタートってことでよろしくお願いしますね。